2022年度公開シンポジウムについて

日本教育心理学会では,教育心理学に関する研究の振興と研究成果の社会への還元を目的に,公開シンポジウムを開催しています。
2022年度の公開シンポジウムは以下の要領で開催します。

 

2022年度公開シンポジウムポスター

テーマ 異質な視点を持つ他者との対話を実現する授業
with コロナ時代における小学校教育の現状と発展可能性
開催日・方法 2022年12月末よりオンデマンド配信
視聴申込み https://forms.gle/sroirSHBhbVaravE8
企  画 日本教育心理学会 研究委員会
企画趣旨説明 異質な視点を持つ他者との対話と同質な視点を持つ仲間との会話
――バフチンの対話理論からみた対話教育の展開可能性

田島充士(東京外国語大学)
話題提供 小学校における対話教育の可能性とその展開
――1年生活科「学校しょうかい」物語を軸にして

稲井雅大 (大阪市立大江小学校)
田島充士 (東京外国語大学)
動機づけと自己調整の視点からみた対話指導
町 岳 (静岡大学)
教室での対話を支える学級集団づくり
伊佐貢一 (早稲田大学)
ICTと対話教育
武藤成也 (会津若松市教育委員会/会津大学)
苅間澤勇人(会津大学)
指定討論 鹿毛雅治 (慶應義塾大学)
楠見 孝 (京都大学)
司会 河村茂雄(早稲田大学)

 

◆企画趣旨

新学習指導要領で「主体的・対話的で深い学び」が唱われてから,学校現場では「対話」を意識した授業展開が模索されている。対話に参加するための能力は,異文化交流が必要となるグローバル化社会において必須のものであり,直接的な交流が制限されている現在のコロナ状況において,学校現場で育成することの価値は,一層高まっている。だが,対話の捉え方については様々な意見が錯綜し,一致を見ない状況にある。そこで本シンポジウムでは,対話を「多様な視点や立場を持つ他者との話し合い」と大きく捉え,異質な視点を持つ他者とも対話が実現しそれが学びとなるような,小学校における対話教育の展開可能性について検討を行う。小学校現場の現状と,対話を実際に教室内で実現する協働学習の展開について,4件の話題提供をいただき,指定討論者を交えて討論する。本シンポジウムの参加者一人ひとりがそれぞれの実践現場において,児童たちの集団での学び合いを促進し,コロナ状況の閉塞感を打開する知恵を引き出すきっかけになればと願う。

 

2022年度 公開シンポジウム チラシ(PDF:466KB)
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これまでの公開シンポジウム

タイトルをクリックしていただくと『教育心理学年報』に掲載されているまとめがご覧いただけます。

2021年12月25日(オンデマンド配信) withコロナ時代における子どもたちの資質・能力を育成する協働学習の工夫
――教科指導と生徒指導を統合するチーム学校の教育実践――
2020年12月27日(オンライン) コロナ状況下において学校は対話的な学びをどう展開していくのか
ー 子どもたちの成長を支えるために教育心理学が貢献できることとは ー
2019年12月8日(東京) いじめの本質を理解し予防するために
2018年12月2日(東京) 本物の自尊心を育むために
2017年12月3日(東京) 加齢に伴い向上・維持する能力を発掘する
2016年12月4日(大阪) 発達障がいにどう向き合うか
―特別な配慮を必要とする児童・生徒の現状と学校適応―
2015年12月5日(東京) 学力格差は超えられるか
―教育心理学からの挑戦―
2014年12月13日(東京) 青少年のスマートフォン&インターネット問題にいかに対処すべきか
―社会と教育心理学との協働に向けて―
2013年 9月28日(仙台) 被災した子どもの発達・教育をどう支援するか
-東日本大震災における心理的支援のこれからを考える-
2012年 8月26日(東京) 環境問題やリスクに対して主体的・クリティカルに向き合う市民の育成
2011年 8月27日(名古屋) 生活の中の「ジェンダー問題」とは何か?
―女性にも,男性にも,不都合なジェンダー問題を明らかにする―
2010年 8月 7日(横浜) 特別支援教育と教育心理学
―学校における心理教育的援助の実践―
2009年 8月 1日(福岡) 創立50周年記念シンポジウムⅡ
「伝えあう力」を育てる授業づくり
―新教育課程における学習活動の創造―
2008年 9月13日(京都) 創立50周年記念シンポジウム
言語力
―考える力を育むことばの教育―
2007年 8月 4日(東京) 21世紀型学力の育成を目指して
―学力低下論争を超えて―